宇宙人? 線路沿いをぶらぶらしてたらミステリアスな壁画に遭遇‥。急きょ始まった中年男子による企画「#歩こう佐賀県 全20市町制覇‼︎」。今回は武雄編です。ルールは
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- 公共交通機関で現地まで移動
- 歩く距離はだいたい2km
- 来年3月末までに全20市町を散歩する
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の3つ。とりあえずJR佐世保線・三間坂駅からinstagram「burabura_saga」に写真をアップしつつ、ぶらぶらします。
木造のなかなか趣のある駅舎を出て、なんとなく左へ。線路沿いの民家にはいろんな花が咲いている。それだけで歩くのが楽しくなるのが不思議だ。線路の土手に白いバケツが。「すてるゴミはこの中へ」。近くの住民が置いてくれたのかな? 遠慮することなく列車内でほぼほぼ飲み干したペットボトルを入れてみる。地域のみなさんの、この道に対する愛着を感じた。
しばらく歩いたら小さな踏切が。せっかくなので反対側へ渡ってみる。片側2車線の道路沿いで目についたのは、横断歩道で安全を呼びかける女の子の人形。胴体に大きく明朝体で「あっちゃん」と書いてある。全国各地で見る人形だが、名前が書いてあるのは初めて。この子だけが「あっちゃん」なのか? なぜ「あっちゃん」なのか? いろいろ追求したい気分だか、とりあえずぶらぶらを続けよう。
大きな道路を歩くのもアレなので、再び踏切を渡り、元々歩いていた線路沿いの道にも戻る。 10分ほど歩いたところで、なんとも魅力的なアンダーパスに遭遇! 人がギリギロ通れるくらいの高さの古い通路が線路の下にあった。これは渡らねば。外壁もいい感じに苔むしている。通路の先には、これまたいい感じのドライブインが。
延々と有田方面へ向かう。普段、自動車で移動するときには、主に山沿いのバイパスを使うので、線路沿いの道はなんだか新鮮だ。佐賀県畜産試験場のあたりまで行くとだいたい1kmくらいになったので、引き返す。小さな踏切をわたる。「恩だら踏切」という名前らしい。そのまま引き返すのもアレなので、道中ずっと気になっていた丘の上の展望台に寄ってみることにする。
線路沿いの道を5分くらい戻り、斜面に作られた急な階段をなんとか登ると、山内中央公園に出る。展望台があった。5階立てくらいかな。四方八方に伸びた展望スペースは鋭角になっていて、なんとなく旧ソ連のモニュメンタルな建築を連想させる。さっそく登って見る。途中で水で書かれたような、うっすらとした壁画を発見。後頭部の大きな二足歩行の生物が階段を登っているような図だ。宇宙人? いたずら描きにしては珍しいモチーフだ。よく見ると、水で描いているのではなく、コンクリートの塗装を削っているようだ。なかなかミステリアス‥。
展望台の最上階で周囲の風景を堪能して、地上へ。駅の方に歩いていたら、良い感じの銅像を発見。毛利源三さんと杉原荒太さんの2人の像が並んで建っていた。裏側にある銘板で確認したところ、毛利さんは地元医療に貢献したお医者さんで、県議会議員も務めた人。杉原さんは元外交官で参議院議員だった人。こういう地元の人から尊敬されている人の銅像を見るのは楽しい。公園を下ると山内中の校庭になにやらインパクトのある像が。全身白塗りの少年?たちが肩を組んだりしながら、前向きに進んでいる感じ。もっとじっくり見てみたかったが、学校なので立ち入らず。想像だけで終わらせるというのも、これはこれで楽しい。 なんだかんだと1時間ちょっと歩いた。距離にして約3kmで約4000歩くらい。秋の風がここちよい街歩きでした。
▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話
担当M「なんだか地味ですよね」
筆者「えっ‥まあ中年男子ですんで。華やかさにはかけちゃうとは思います」
担当M「美味しいものとか、綺麗なものなんかあると、みなさん喜ばれるのでは」
筆者「そう思って某レストランを取材したんですが、後日掲載を断られまして‥」
担当M「美味しかったんですか?」
筆者「そうりゃあもう! あのとんかつは県内最高峰でしたね! お酒のつまみもあったし。誰が行っても大満足ですよ」
担当M「‥でも書けないと仕方ないですね。今度からは美味しいものをきちんと紹介してください。あとお酒もほどほどなら大丈夫ですよ」
ということでこの連載に新たなルールを追加。
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- 公共交通機関で現地まで移動
- 歩く距離はだいたい2km
- 来年3月末までに全20市町を散歩する
- 美味しいものをきちんと紹介する
- お酒はほどほどなら大丈夫!
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次回も乞うご期待!?