その13 唐津・厳木編 用水路とともに歩く。最後は岩盤浴でデトックス

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の13回目は唐津市の厳木を歩く。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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JR小城駅から黄色い電車でJR岩屋駅へ。先頭に陣取り風景を楽しむ。車窓からは春の息吹が伝わってくる。

 

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岩屋駅に到着。浮きをリサイクルした灰皿 ?に感心。カエルみたいでかわいい。 待合室には小学生からのメッセージ。ゴミが怪獣のように町を滅ぼしにくるイメージか。ポイ捨てはダメ絶対。駅のとなりで営業していた 唐揚げ専門店をのぞく。 1個60円!! お腹いっぱいだったけど、唐揚げは別腹? 注文があってから揚げてくれる。待っている間、「やんぺ」という店名について聞いたら、「友達がつけたんだけど、意味は分からないんだよね」という答え。本当にゆるい。さてどこで食べようか。

 

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とりあえず、駅前の県道350号沿いを多久方面へ歩くことに。道路の脇にそこそこ流れの速い水路が通っている。空き地の奥の水路には石や木が渡してあった。橋というより、石垣が崩れないよう、つっかえ棒にしているみたいだった。

 

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道路に面して、以前は商店街があったようだ。今は厳木バイパスが出来て、そちらが国道203号になったが、かつてここには国道が通っていた。歩道が狭く建物が近すぎて運転していてヒヤっとすることもあった。「のき先注意!!」の看板が往時の雰囲気を良く伝えている。道路からちょっとでもはみ出すと、岸和田のだんじりのように家の一部を壊すことになる。

 

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厳木川にかかる橋を渡る。向こうには唐津線の鉄橋。渡った先には釣り竿を持つ恵比須さま。なかなか立派だ。

 

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脇道があったのでそちらに行く。庭先の花も盛で春爛漫といった趣。児童公園の桜もそろそろ見頃、このベンチでゆっくりお酒を飲みながら花見したい。

 

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峠道を上る。小さな土壁の建物。たぶん昔のトイレだろう。かつては家から独立して配置することが多かった。道のわきに良さそうな森があった。春日神社。石段を上る。境内はぽっかりと広場があった。ここで唐揚げを食べよう。

 

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60円なのに一般的な唐揚げより大きい。一口じゃ食べれないくらいだ。ニンニク臭くないが、生姜が効いていて満足感がある。途中でお店がなかっためだが、ビールを買えなかったことが悔やまれる。

 

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坂の途中の墓地に「旅」という墓碑銘があった。こうやって歩いているのも「旅」だし、毎日同じ場所を通っても、ちょっとした変化に気づけば、それは「旅」だと思う。そういう気持ちで日常を旅したら楽しいだろうなぁ。

峠を越えると竹林があった。日陰に清冽な風が吹く。心地よし。

 

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集落に行き着く。小さな路地を進む。竹を編んだ垣根が風流。川の手前に出る。

 

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道路わきの水路に「プライベート橋 」があるなぁと思いながら進むと看板があり、「町切(ちょうぎり)の水車」 と書いてあった。引き返して水車を探そう。

 

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公園に水車の写真があった。町切の水車は江戸時代に出来た用水施設。上流の堰で厳木川から取水した用水路の水を、さらに高い位置にある田んぼに揚げるために水車を使っているという。

先ほど見た田んぼの先まで確認してみる。それらしき設備はあったが、水車本体はなかった。洪水で流されたのかな、と思いつつ、水路をさかのぼっていく。

 

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水路は堰で厳木川と分離している。時代時代に改修していると思うが、原理はきっと江戸時代から同じ。先人の知恵と努力に敬意を払いたい。

 

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見上げると唐津線の鉄橋があった。存在感のある石造の橋脚。こちらもかなりの歴史を重ねているようだ。

 

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県道に戻りしばらく歩く。箞木(うつぼぎ)小学校の前の歩道橋。県道とJR唐津線をまたいでいる。ちょうど 唐津方面から列車が来た。

 

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厳木駅 で待ち合わせていた黄色い列車が逆方向からやってきた。徐々に大きくなるディーゼル音が良い。

 

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小学校の校庭で授業。線路沿いは菜の花がいっぱい。川を渡って山裾の集落へ行く。散歩する住民さんとすれ違う。世間話をしながらゆっくり歩いている。空き地にいたヤギものんびり草を食べていた。

 

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道端にあまり見たことない紅白の桜が咲いていた。再び橋を渡り、線路側に戻ると、厳木駅の構内に煉瓦造の塔が見えた。近くに行きたくてあぜ道を通るが、水路があり行く手を阻まれる。仕方ない。回り込むことになるが駅まで行こう。

 

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厳木駅の改札口の先には桜の木々が見える。満開になったらきっと綺麗だろうな。ホームからは例の塔が良く見えた。待合室に説明板があった。塔は蒸気機関車時代の給水塔だった。厳木と多久間にある笹原峠を越えるため、ここでの補給が必要だったらしい。給水塔は昭和5年(1930)築の駅舎とともに、竹中直人監督作の映画「東京日和」に登場している。

 

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駅前を散策。コンクリート造の古い倉庫の上部は飛び込み台みたいな板がせり出している。どういう役割があるのだろうか? 集落の奥を流れる水路。そのまま辿っていく。

 

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歩行者と自転車の専用道路になっている。脇には水路がつながっている。こういうサイクルロード的なものは国鉄佐賀線跡のように、廃線跡を活用するケースが多いようだが、ここに鉄道が通っていた可能性は低い。元はなんだったのかな?と考えながら歩く。道幅は狭くなり、最後は完全に暗渠となっていた。どうやら用水路が元々あって、それを通路として活用したみたいだ。岩屋駅前から始まり、町切、そして厳木と常に用水路が通っている。

 

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用水路をさらにたどる。花盛りの道。ちょっと雅な香りがしている。道は神社の境内に突き当たる。ここの桜もそろそろ満開といった雰囲気。花見をすると良さそうな場所だ。

 

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県道沿いを歩くとなにやら立派な石の門柱。車寄せ付きの洋風建築があった。病院だろうか、学校だろうか。県道をわたり、踏切を越える。

 

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水路わきに飛び出し坊や。なぜか道路と反対側を向いている。まるで花見をしているみたい。くねくねした道を歩く。

 

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牧瀬の鉄橋で西唐津行きの列車と遭遇。すごく近くで見れる。ここも石造の橋脚だ。牧瀬地区をぶらぶら。公民館の建物。結構古そう。

 

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佐用姫の湯に到着。男性も岩盤浴ができるということで初体験。新陳代謝アップの効果があるとされる角閃石の上に横たわる。良い汗をかいた。

 

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湯上がりに温泉の前にある食堂へ。まずは生ビール。一気にゴクゴク。ちょっと落ち着いたところで、店内で大相撲中継を見ていたおばあさんと話す。

「ご贔屓の力士はいらっしゃるんですか?」

「誰っていうのはないねぇ。調子の悪い方を応援するよ」

 

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まずは鶏皮炒め。コショウと玉ねぎの甘さが抜群のハーモニー。さらのニラレバ。甘めの味付きがやみつきになる。たまらずハイボールを注文。うーん極楽。ちょっと時間があったので、気になっていたことを店の人に聞く。

「町切の水車がなかったんですが、洪水かなんかで流されたんですか?」

「いや、あれは田んぼに水を入れるときに組み立てるようになっているんだよ。今は水を抜いているから外しているんじゃないかな」

なるほど!! 田植えの時期に見に来てみよう。

 

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食堂の前にある昭和バスのバス停から多久行きに乗る。厳木編は9555歩。約7km。一日計15kmだった。  

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話

担当M「…前回から2週間空いてますよね」

筆者「前回の鳥栖基山編で20km以上歩いたのが響いて、しばらく筋肉痛になってしまいまして…。雨が多かったのもあって取材が予定どおり進みませんでした」

担当M「残り半月で7市町大丈夫ですか?」

筆者「週2ペースでいければバッチリです!!」

担当M「前回も同じようなことを聞いた気がします…。本当に大丈夫かな…」

 果たして3月末までに全20市町歩き終わるのか?次回も乞うご期待!?

その14 大町編 昭和の佇まい残る 酒飲みに優しい街

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の14回目は、昭和の情緒が色濃く残る大町町。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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当初は、祐徳バスで武雄市北方町との境である赤坂のバス停で下りて大町を歩くプランを用意していた。しかし予定時刻にバス停に来た車両に乗ったら、なんと別の路線。途中で気づいた時には後の祭りだった。1時間に数本しか停車しないバス停で同時間帯に2台来るとは思わなかった。ちゃんと確認して乗らなかったことを反省。

結局、最寄り駅まで歩き、特急で肥前山口駅へ。そこから普通列車に乗り換えて大町駅にやってきた。いろいろあったけど、ここからお散歩スタートです。

 

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駅を出てどこへ行こうかと思案していると、国道34号を渡った先に鳥居があった。下を潜る。商店街があったのでぼんやり眺めながら行く。途中、隣家の痕跡が見事に残った民家の壁面があった。

突き当りに石段があった。ゆっくり上って100段。福母八幡宮の境内に至る。お手水が花で綺麗。側には「花手水の撮影はお参りの後にお願いします」との注意書き。それはそうだな。心を落ち着けて本殿に向う。

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お参りした後、花手水をじっくり楽しむ。ヒマワリ、ポーチェリカ、ランタナ、ペンタス、ジニア(百日草)、ジャスミン、ケイトウなど、色とりどりの花が浮かんでいる。件の注意書きの下にイラスト付きで紹介されいるので勉強になる。

さらに境内を散策。本殿を横から見る。切妻屋根・平入(入口が切妻側ではない)の2つの建物が前後に並んでいるので八幡造だ 。八幡さまを祀っている神社は同じ構成になっている。神社は神様ごとに建物の構成が違うので面白い。

 

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神社を裏から下りる。ため池があった。堤からは大町の町並みが見渡せる。今後のプランはどうしようか。まず気になったのが緑の巨大な大屋根。山の中腹にある煉瓦の建物もいってみたい。堤の階段を下りて、住宅の間の狭い道を行く。

 

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路地から通りに出る。味のあるコンクリート壁の前には狭い空き地。先には一軒だけ飲み屋があった。まだ正午だったが、暖簾が出ていたのでのぞいてみたら営業準備中とのこと。ぶらっと歩いて再訪することに。

 

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なだらかな坂を上る。10年前、この辺りには木造の大きな屋根が道にかかっていたけど、もうなくなったみたい。少しづつ風景は変わっていく。

 

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「広場マーケット」に入ってみる。肉屋さんとおかず屋さんと青果店が営業中。ゲームコーナーには常連さんがいて黙々とスロットを打っていた。静かな時が流れていく。

 

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そんな空気感に必死で抵抗しているみたい、なんだか賑やかなお肉屋さん。圧がすごい。激推ししている炭鉱焼豚を少し分けてもらう。ご主人に、どういう食べ方が良いか尋ねたところ、「そりゃビールのつまみにするのが一番だよ」との答え。古いレジも良い味を出している。

 

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マーケットの横にあるスーパーでビールを物色。コンビニじゃほぼ見かけない250ml缶がある! と思っていたらさらにレアな 125ml缶もあった。お店の人によると、125ml缶を一度に何十本も買っていく常連さんがいるらしい。経済的な観点からいえば、350ml缶とかもっと大きな缶を買った方がお得。でも、ビールは開封した側からどんどん炭酸が抜けていく。あの清冽な飲み口を何度も味わいたかったら、一口で一気に飲めるサイズを選ぶのが正しい。リングプルを引き起こすポンっという音も何度も楽しみたい。この町には、そういう家飲み上級者がたくさん住んでいるのかもしれない。もちろん、アルコールの飲みすぎを止められている人もいるだろうが。

さらに坂を上りながら見晴らしの良い場所を探す。途中の町並みも昭和感満載。象さんマークのクリーニング屋さんのロゴ。DIEという文字が眼に飛び込んできた。「DIE=死ぬ」とは穏やかじゃないな、とじっくり見てみる。次は筆記体で「gute」。ん、これは英語じゃなくてドイツ語なんじゃないか? 「DIE gute TEXTILPFLEGET」。訳すと「良いテキスタイルケア」。ドイツ=良い製品というイメージ戦略なのだろうか。

ほぼ片持ちの駐車場屋根。上の敷地に建てたポールから伸びたテンションで屋根を支えている。なかなか見ない構造だ。流石につっかえ棒が一本入っているが、部材が細くてカッコイイ。きっと既製品ではないと思う。ハンドメイドの面白さがある

 

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中腹に木造建具の連続窓が印象的な建物を発見。3色ポールが回転していたので理美容店なのは分かったが店名はどこにも入っていない。一周回って最近ありそうなオシャレサロンのようにも見える。気になったので引き戸を開けてみる。畳の小上がりがあり、ご主人らしい男性がくつろいでいた。大きな鏡があるカットスペースでは奥さんが常連さんの髪を仕上げている。ここはいつごろからやっているんですか?と聞いたところ、奥さん「大分前からやっていますよ。もうずいぶん古いです」。ご主人「古いっていうなよ…親父の大事な形見なんよ…」。

 

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更に坂を上る。ところどころ路地に入りつつ煉瓦倉庫あたりを目指す。見事なしだれ桜を見つけたので、近くに寄ってみる。民家の庭先だったので、ここでの飲食はちょっと難しそう。

 

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煉瓦の建物は「大町煉瓦館」という名前だった。かつて炭鉱の変電所だったようだ。現在は各種イベントを行うコミュニティの場として活用されている。でもこの日は開いていなかった。残念。

一応目的を果たしたので、ここからは下り坂。カーブ際にある民家の壁に小さな鉄の階段がくっついていた。その上にはコンクリートブロックの壁が出来ていて階段としての用はなさない。まるで路上観察学会の純粋階段みたいだ。

 

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道端に腰掛け一休み。大町の町並みを眺めながらビールを注ぐ。250ml缶はマイグラスにぴったり。炭鉱焼豚はほのかに甘く、おやつ感覚でサクッといける。350mlだと少々腰を据えて飲む必要があるが、250mlだとクイッといける。酒飲みとして大事なことを見知らぬ大町町民に教えてもらった。

 

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長屋を上からみる。住宅が改築されてきた履歴が丸わかりで面白い。最初は単純な三角屋根の家が、両側に下屋を付けていく。元は同じ型の家なのに、住み手の改築で少しずつ表情が変わっていく。

再び路地 へ。花と暮らす家や煉瓦屑 で作ったモルタル壁 。大きな側溝の上の空間を見逃さず活用する。住民のバイタリティを感じる。

 

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遠くから浮かんで見えた 大屋根 。オリオンプラザという半屋内運動場だった。大阪万博で太陽の塔の足元を覆っていたお祭り広場と同じようなスペースフレーム構造で作られている。中では子供たちが気ままに遊んでいた。

 

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先ほどの 飲み屋に戻る。カウンターのみ5席。昼から日本酒 最高!! 店内に貼っているポスター類も味わい深い。伝説の1本三味線奏者・カックンチャンの写真があった。戦後直後、白石辺りを回っていたという。残念ながら音源は残っていないらしい。どこかで録音した人がいると思うのだが。

このお店の広告。椎名誠作品の挿絵で有名な沢野ひとし画伯風。ご主人の友人が書いたイラストとのこと。味わい深い。

 

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このポテサラが絶品!! じゃがいもを全部潰すのではなく、一部をゴロっとしたまま残すことで食べごたえのある逸品になっている。

同店は元々、夜勤職場のある工場の人たち向けに昼から営業していたという。近年は昼カラオケから流れてくる人は多かったらしいが、コロナ禍で、そういう人たちもめっきり減ってしまったという。

 

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長崎街道まで下り、商店街を巡る。魚屋さんはうなぎが名物。惣菜も充実していた。美味しそうな食堂や精肉店も残っている。

 

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江北方面へ向かう道沿いに饅頭店があった。ちょうど「彼岸だんご」を売っていた。最後の2個とのことなので、とりあえず購入。この辺りではきなこをまぶした草餅を彼岸の入りに食べ、中日に「ぼた餅」を食べる風習があるとのこと。

 

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切通にあった煉瓦壁。かなり精密に積まれている。今は工場となっているようだが、かつては何の施設だったのか気になるところ。

 

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町民グラウンド。昔は実業団の杵島炭鉱硬式野球部の本拠地だったという。ジャイアンツV9の内野の要・黒江透修(くろえ・ゆきのぶ)選手らを輩出している。道を挟んで外側に照明塔があった。球場を削って道路ができたのか? 最後に照明塔ができたのか?

そばにカブトムシのトイレがあった。

 

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ゆるやかに上下を繰り返す道。住宅の上のテレビ用アンテナが高い!! ぜんぶ熊本の方向を向いている。しだいに農地が増えてきて町外れの印象が強くなる。

 

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学校の近くでは煉瓦 の小屋や精肉店などが印象に残る。川にせり出したゴミ収集カゴに感心。

 

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長崎街道 に入る。煉瓦壁の窓が良い感じ。セメント瓦で装飾(=役物)を作っている。基本的にセメント瓦は大衆的な屋根で使われることが多い。屋根の隅に役物を乗せているのはあまり見たことがない。

 

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土井家住宅に到着。しっかり見るのは初めてだ。 摺りあげ戸、蔀戸(しとみど)で光と風を調節。引き建具のように左右ではなく、上下に動かすのが面白い。今でも住んでいらっしゃるそうなので、外から静かに見学。

 

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煉瓦小屋の屋根部分は木材でできている混構造(写真1枚目)が多いのだが、モルタル片流れの屋根(写真2枚目)のものがあった。木板横張りの蔵も貫禄があり。さすが長崎街道。

 

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かわいらしい飛び出し注意看板。敷地内にある白く塗られた蔵も良い。

この煉瓦倉庫はかなり丁寧に作られている。開口部の脇に袖壁を入っているのが特徴。扉の上の小屋根の造りも繊細だ。

たばこ屋さんがあった。こういう曲線のカウンター良いですね。横辺代官所跡 を通過。丸太をそのまま梁として使っている民家があった。そろそろ町境に来た。これまで10319歩、7.8km。そのまま江北編に突入します。

その15 江北編 歴史ある宿場町・小田宿 に新しいムーブメントが

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の15回目は歴史ある街道の風格残る江北町を巡る。第14回の大町編から続きます。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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町境がどこかちょっと分からなかったが、マンホールの蓋で江北町 に入ったことを確認。杵島商業高校のふもとを通りすぎたところで溜池があった。まずは高いところで、今後の方針を立てよう。

階段から堰提の上にでる。足音に気づいたのか飛び立つ 水鳥 。有明海方向が見える。視線を肥前山口駅方面に映すと、駅の背後の山の中腹に桜並木が見える。とりあえず長崎街道を歩きつつ駅を目指そう。

 

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古い街道らしくゆるやかな曲がり道で少し高低がある。飽きがこなくて歩きやすい。道に面した民家も歴史を感じさせるものが多い。商家のようなものだけではなく、農家のような佇まいのものも混在している。

 

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小田宿の中心部へ。江戸時期のドイツ人医師であるシーボルトやケンペルの日記にも記されたという「大楠樹」。奈良時代、僧行基がこの地にいた家族の情愛や孝行話に感動して、大楠に馬頭観音を彫ったという言い伝えがある。江戸時代に火災にあった影響で現在は観音を見ることはできないという。

 

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茶屋岩見屋の池園。説明板によれば、ここは江戸時代、鹿島藩主が参勤交代の際に利用する休憩地だったという。池園は伏流水の湧水を利用したもので、県下16の池園の中で最も古いとされている。しかし街道から覗いても池の存在すら分からない。道を戻り、脇道から塀越しにのぞくと少しだけ池が見えた。

壁の一部を桜の形くり抜いていた。木を切らずに塀を切る。こういうのが日本的感性なのだろう。

池園は残念だったが、気になったのが敷地内にあたカマボコ上の小屋。埋設下水道の鋼管として使われるコルゲートパイプでできている。

 

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明治中期に出来た関川家住宅。立面は大町編で訪ねた「土井家住宅」と同じだが、外壁の仕上げが漆喰と土壁で異なっている。仕上げの素材だけでずいぶん雰囲気が変わる。 

街道から外れたところにも大きな楠。その近くには武富善助さんの石像。どういう人かは分からなかった。お寺にあった禅僧・沢木興道の言葉。味わいのある字だ。2階に洋風窓がある住宅などに興味をひかれる。

 

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小田宿を通る上で避けては通れない佐賀を代表する名焼肉店 「かわの」。本当は極上佐賀牛を心ゆくまで堪能したいところだが、直前の連絡になってしまい満席で断念。代わりにふるさと納税で大人気の佐賀牛合挽きハンバーグを予約していた。冷凍されたハンバーグを受け取る。自宅に帰りつくことには良い具合に解凍されているだろう。ついでに調理法を教えてもらう。

      1. フライパンを火を付け、煙が上がってきたらガスレンジから外し、濡れタオルの上に置く
      2. 濡れタオルの上のフライパンにハンバーグを入れ焼き目をいれる
      3. フライパンを火に戻し蓋をした状態で弱火で5分焼く
      4. 逆の面も蓋をして弱火で5分

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横尾忠則が好きそうなY字路。狭い路地をバスが走っている。三角形の敷地に建つ商店が軍艦みたいで面白い。建物と下屋の作りがリズミカルだ。高台には落ち着いた雰囲気の住宅があった。ちょっと高級な雰囲気。

 

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青い看板が良い感じのサンドウィッチ&ケーキ屋さん。中を見るとリノベーションした建物であることが分かる。カフェスペース でひとやすみ。

 

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麦畑 を眺めながらチーズケーキとシトラスソーダ。当然アルコールはない。ねっとりチーズケーキは食べごたえあり。ソーダも清涼感があって疲れた体を癒やしてくれる。歴史ある町並みの中にこういう新しい息吹が生まれるのは大事なことだ。

もうちょっとゆっくりしたかったが日が暮れる前に桜並木までいかなくてはいけない。

 

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あぜ道を駅の裏山へ向かって歩く。ネギと風に揺れる麦。コントラストが美しい。あぜ道を行くと「スッポン捕獲禁止」の看板があった。稲を食い荒らすジャンボタニシを駆除するためにスッポンを放流しているとのこと。クリークを探しながら歩くがスッポンとは出会えなかった。残念。

まっすぐ行けば大丈夫かと思いきや、まさかの行き止まり。あぜ道を通るが、それも水路が邪魔をして、結局遠回りすることに。ちょっと落ち込んだが、そのおかげで飼育中の牛さんと出会うことができて、ちょっとほっこり。

なんだかんだと目的の山の近くへ。茅葺き屋根の家から山裾の道と合流する。

 

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タイルアートの富士山がある建物を通り過ぎて山道に入る。溜池のそばには小さな祠。池にせり出して祀られている。坂はだんだん急になっていく。ダイナミックなS字カーブを上ると、鹿島方面が見えてくる。霞んでいるが奥に多良岳山系が現れる。

 

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桜山公園に到着。満開にはちょっと早かったか。この桜並木は平成11年(1999)、108の個人団体が寄付して作られたという。500mの散策路には115本のソメイヨシノが植樹されている。

「イノシシ出没注意!」の看板。暗くなると危ないな。足早に先を急ぐ。散策路の途中には江北町のマスコット・ビッキーのイルミネーションが設置されていた。江北バイパスから見ていたが、結構大掛かりな仕掛けだったんだな。

路面は土を突き固めた三和土(たたき)のような素材でできていて足に優しい。桜の根が伸びたりして路面が割れている場所もあったが、簡単にメンテナンスできるのでモルタルやアスファルトにはしないでほしい。公園の門の先には梅林があった。駅のホームから見えた大きな身代わり観音を横目に駅前の通りに下りた。

 

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さて列車まで時間があるので、どっかで一杯と思い駅から離れた場所にあるラーメン屋まで行くがオープン前…。駅前の飲み屋街があった記憶があるのでそちらに向かうが歩行者通路になっていた。うーんどうしたものか…。と悩んでいたら路線バスがちょうど来たのでそれで帰る。今回は10920歩、約3.5km歩いた。一日合計は20239歩。計約15kmだった。

 

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家に帰って焼肉かわので買った佐賀牛ハンバーグを焼く。全6個のうち、2個分を使って料理したが、充分なボリューム。佐賀牛の上品な脂身が癖になりそう。これは我が家の定番に決定です!!

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話

担当M「ようやくペースが上がってきましたね」

筆者「気候も良いですし、季節感のあるものを探すのに苦労せず取材できています。週2ペースでなんとか行けそうです」

担当M「夏休みの宿題は最後にまとめてするタイプですか?」

筆者「えっ…。新学期になって放課後残されても終わらなかった苦い経験が」

担当M「…本当に気を抜かずにやってください」

 果たして3月末までに全20市町歩き終わるのか?次回も乞うご期待!?

その16 有田編 情景豊かな松浦鉄道沿線 ぬる燗とワインでほろ酔い

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の15回目は、松浦鉄道沿線の風土が豊かな有田町西有田を歩きます

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

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JR有田駅から松浦鉄道に乗り換える。沿線は桜が満開。車窓を眺めるだけでもう花見気分だ。ディーゼルエンジンの音が心地よい。

蔵宿駅のホームは桜の名所。木造駅舎にぴったりだ。

 

 

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線路沿いから山手の道へ。入口には煉瓦倉庫がある。横長のプロポーションが美しい。

国見岳山腹に向かって里山を上る。湯川王冠って何を作ってるんだろう?(調べてみたら、元はガラス瓶の蓋=王冠を作っていたそうですが、今は金属加工全般を手掛けているそうです)

お城みたいな石垣がある民家。丸い石を積み上げた野面積みだ。

謎の看板? の通りに行くと、以前宿泊したことある「タイマーの宿」があった。

 

 

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オープンして、約3年になる1日1組限定の宿。電気を使わない暮らしと野菜中心の料理が体験できる。プロの料理人が泊まりに来ることも多いという。

 

 

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先日堪能した料理。野菜とは思えない複雑な味わい。しかもガスレンジを使わず薪だけで調理。これは是非体験してほしい。

 

 

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佐賀市内のレストランを閉めて、こちらに移住。周囲の農家と一緒にイベントを行ってきた。現在は「TIMER ORGANIC FARMERS MARKET」を奇数月の第3日曜日に開催している。先日行われた同イベントには地元農家さんを中心に、豆腐屋さんや蒟蒻屋さんも参加。音楽の演奏も行われた。雨の中、県内外からお客さんが来ていた。また、松浦鉄道を利用したサイクリングプランも提案している。

ちょうど、オーナーの高岡さんがいたのでちょっと挨拶。有田町の情報を聞いておく。ナチュラルワインと有田特産の金柑をもらう。

 

 

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謎の看板の正体は、牛舎をリノベーションした複合施設「GENIUS LOCI(ゲニウスロキ)」。残念ながら営業していなかった。外壁の木材が自然と年を重ねた色をしていた。後で聞いたところ、なんと無塗装 。低温乾燥により木の細胞が壊されないので、素材が本来持っている質感が保たれるらしい。

 

 

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わき道に入る。溜池には水鳥が遊んでいた。黒髪山系が見える。頂いた金柑を食べながら歩く。甘くて種まで食べられる。ゴミが出ないから良いな。

鎮守の森が見えたので右折。国道202号の方へ。昭和のテイストあるお寺を見ながら、国道をわたり、踏切を越える。

 

 

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蔵宿にある有田川沿いの料理屋さん跡。「みはらしや」という店名が良い。正面から見ると、2階に大広間があったことが予想される。そりゃ見晴らしが良いだろう。

民家の玄関屋根を支える柱。石の形に合わせて削っている。平らな石ではないから、結構手間がかかっている。

 

 

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すごい豪邸。ひとつの建物なのに屋根がいっぱいある。玄関の石柱、瓦屋根をのせた漆喰壁が威厳を高める。漆喰壁の薄さが驚異的。これで壊れている場所が見当たらないのは技術が高い証拠。炭鉱王の住宅に匹敵する完成度だと思う。庭側から見ると茶室もあった。

 

 

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ゆるやかに曲がる道。晴れ間も少しのぞくようになった。防火水利の中で泳ぐ鯉。飼っているのかな?

橋の工事で通行止めだったので、踏切を渡り国道へ

 

 

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有名な唐揚げ屋さんの本店。この建物の先に移転しているので、正確には「0M先」ではない。唐揚げは厳木編で食べているので今回は泣く泣くパス。

ちょうど松浦鉄道が通っていく。再び踏切を越え旧道に戻る。

 

 

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大木に入ると、大きな煙突が見える。あれは何だろう?道の脇には用水路。猫が水辺に下りていた。ハンティング? 顔を洗ってる? カメラを向けるとサッと逃げる。

 

 

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道沿いに個人商店があった。店名はどこにも書いてない。そういうお店は昔から営業しているケースが多い。中に入ってみる。駄菓子が売ってあった。ワインのお供にいろいろ購入。それでも200円くらい。お母さんに店名を聞いたところ、「正式には松尾商店と言いますが、この辺の人はみんな『しんみせ』と呼びます」とのこと。

 

 

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先ほどの煙突。造り酒屋のものだった。訪ねたときは酒造りを休止しているようだった。残念。

新しい住宅が並ぶ一画に古い民家。2階の木造ガラス建具とパステルピンクの壁の色がオシャレ。

これまでの連載で最も立派な石造りのプライベート橋も忘れず撮影。

道沿いにあた古い商家。複雑な屋根のリズムも面白いが、1階モルタル壁に埋め込まれたガラスブロックの窓が良い感じ。旅館ぽいけど、どうだろう?

町外れには農地整備を記念する石碑があった。宿場町らしい建物が連なる町並みでは、大好物の煉瓦壁も。そして大木駅に到着。もうちょっと先までいって昼メシを食べよう。

 

 

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この辺りはアンダーパスの宝庫。煉瓦造のものや石造のものもあった。素材を換えるのはなぜだろう? 地質などが関係しているのか? 天井は線路がむき出し。列車通過中に下にいたら、車両のお腹を見ることができる。タイミングが合えば挑戦したいが、そこまで”鉄分”が濃いわけではない。

国道に出る途中の農業倉庫。基礎の石積みが良い。道路からは唐船山が見える。

 

 

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線路沿いにあるお店へ。カウンター脇の窓から列車が見える。やはり鉄道好きがやってくるという。

条件反射でビールを注文したが、メニュー裏に冷凍クジラを発見!! 日本酒に変更。ご主人の「ぬる燗にしましょうか?」という提案に乗っかる。

 

 

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凍った肉が、ぬる燗で温められた口の中でとろける。獣を食べている実感が体にエネルギーを注入してくれる。と、そこに列車が通過。あわててカメラを向けるが失敗。列車が近すぎて絵にならない。

 

 

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メインはカツ丼。甘めに出来てて、疲れた体に心地よい。ペロッといけた。

ご主人は新潟県出身。新幹線の食堂車で働いていたときに車内販売員の女性と結婚。奥さんの故郷有田で40年前、このお店を開業したという。

 

 

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列車の時間まで余裕があるので、腹ごなしに唐船山のふもとまで行く。川沿いの桜並木も満開。

唐船公園のグランドも桜が最盛期。山頂まで登ろうかと思ったが、道の状態があまり良くなく断念。標高が低いからと侮ってはいけない。ここは唐船城という堅牢な山城だったのだ。日本酒でいい気分の中年男子には荷が思い。

 

 

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公園に引き返しグラウンドのベンチに腰掛ける。もらったナチュラルワインでひとり花見。つまみは駄菓子のスルメ生臭さが消えて意外と合う。贅沢なひとときだった。

 

 

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さてそろそろ大木駅に向おう。だいたいの方向が分かっているので適当に歩いていく。小学校の校庭には二宮尊徳の銅像があった。道なりにいくと大木駅の真ん前に出た。

 

 

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細い鉄骨で組まれているホーム。階段を上る。ベンチの後ろには地元小学生が描いたイラスト。良いセンス。松浦鉄道は全駅、沿線の子どものイラストを飾っている。いつか全駅を歩いてみたい。

 

 

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列車が到着。松浦鉄道は伊万里駅から松浦、平戸を経由して佐世保まで通っている。コロナが落ち着いたら、お酒を飲みながらのんびり乗ってみよう。今回は11793歩、約9kmの旅だった。

 

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話

担当M「1日2カ所取材するって言ってませんでした?」

筆者「当初は、この後伊万里に行って取材するつもりだったんですが…。昼ごはんに時間を掛けすぎてしまい予定の列車に乗れず…」

担当M「冷凍クジラ美味しそうでしたね」

筆者「あれでスイッチが入ったのは否めません」

担当M「とはいえ、カツ丼はやりすぎでは?」

筆者「そう思ったんですが、一番最初に注文していたんで途中で変更できないかな、と思って」

担当M「そういえば体重はどうなってます?」

筆者「………………………………………………」

 残り1週間で4市町。果たして3月末までに全20市町歩き終わるのか? 次回も乞うご期待!?

その1 佐賀編 古湯・熊の川 ぬる湯で読書

佐賀駅バスセンターから古湯・熊の川温泉へのバス往復乗車券に、両温泉で使える利用券1,000円分が付いているお得な「ぬる湯くつろぎきっぷ」。料金1,600円と、なんと通常より最大1,220円お得!! かつて、佐賀県の公式ウォーキングアプリ「SAGATOCO」のおかげで1カ月に約4キログラムの減量に成功したが、ステイホームを言い訳にすっかり元に戻ってしまった…。このままではいけない!! この物語は、ひとりの中年男子が「ぬる湯くつろぎきっぷ」を手に、ある休日、古湯・熊の川温泉から再び歩き出すところから始まる…。

※これから始まるコラムは「モテモテさが」2020年9月号に掲載されたものです。なぜこのサイトに再び掲載されたのか? その事情は文章最後に記載されています。

 

 

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■限定2000枚のきっぷ

 

まずはバスの時間をグーグルマップで調べる。自宅から古湯温泉への経路を検索すると、最適なバスの時間まで教えてくれるから便利だ。JR佐賀駅に着いたら、構内にある「佐賀市観光案内所」で「ぬる湯くつろぎきっぷ」を購入。同きっぷは2シートが1セットになっており、一番の上のシートはバス往復券と300円の温泉利用券がある。下のシートには350円の温泉利用券が2枚ついている。それらをちぎって使う。温泉利用券は20施設で使用可能で、入浴のほか、飲食などにも使えるという。販売は来年2月末まで。限定2000枚ということなので、興味のある方は早めにどうぞ!!

 

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バスセンター7番のりばで待っていると「古湯温泉行き」バスが到着。さっそく乗り込む。バスは市街地をしばらく走った後、20分ほどして川上峡に到着。赤い橋を渡り終わると、「ここから先は自由な場所で降車できます」とアナウンス。ちょっと降りてみたい衝動にかられるが我慢我慢。車窓からどんどん緑が鮮やかになる風景を楽しむ。バスは嘉瀬川沿いを上り、約45分で古湯温泉に到着。すごく快適な旅だった。

 

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街歩きスタート。SAGATOCOアプリを立ち上げつつルートを考える。とりあえずご飯をどうしよう。まずはバス通り周辺を歩く。石畳が足に心地よく、いろんな模様があって楽しい。「古湯温泉」と書かれたゲートの手前に小料理店を改装したような店「シェ・ハイジ」があった。自家製ヤギミルクを使ったチーズと地元野菜のデリプレートと書いてある。しかもビオワインがある!! 今日は自動車を使わないので心置きなく呑める。ここだと決めたが店内は満員。席が空いたら連絡をもらえるということなので、しばらく散歩しよう。

 

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古湯は芸術家が愛した町。夭折の天才画家・青木繁や近代短歌を確立した斎藤茂吉、中国近代文学・歴史学の先駆者である郭沫若(かく・まつじゃく)が滞在した。中でも推理小説家の笹沢左保はこの町を愛し、実際に暮らしていた。その住居の一部が「記念館」として有志により公開されている。お店の込み具合から、30分以上かかると考え、温泉街から少し離れた「笹沢左保記念館」まで足を伸ばすことにした。

 

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旅館が並ぶ路地を歩いて、貝野川にかかる、かじか橋を渡る。グランド脇の木陰を行き、中の橋を越える。対岸にはレンガ造りの発電所が見える。嘉瀬川の流れも速い。しばらく坂を上がると、緑の棚田の先に洋風の住宅が見えてくる。「笹沢左保記念館」だ。

 

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  笹沢左保は1930年、横浜市生まれ。推理小説、サスペンス小説、時代小説など、約40年の作家生活で380冊もの著書を残した。代表作「木枯らし紋次郎」は1970年代に名匠・市川崑監督がTVドラマ化。アウトローなヒーロー像が社会現象となった。87年、古湯映画祭へゲスト出演した際「田舎暮らしの経験のない私が空想していた故郷の風景がここにある」と、この地に居を構えることを決断した。7年間にわたり、ここで作品を作り続けた。

 

■ぬる湯で読書

 

現在は執筆していた書斎が記念館として公開されている。入館料は300円。直筆原稿など貴重な資料が展示されている。笹沢の全著作も揃っているが、これは館長の島ノ江修治さんら有志が集めたもの。同館は、各旅館に「笹沢文庫」として本を置いてもらうなど、笹沢左保を軸とした町おこし活動に取り組んでいる。文豪が愛した風景を眺めながら小説家気分を味わっていると、お店から連絡が。温泉街へ戻る。

 

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「シェ・ハイジ」の店内は外観と違い、エキゾチックな佇まい。入口にはカヌレなど美味しそうな焼菓子が置いてある。さっそくデリプレートを注文。もちろんビオワインの赤も。しばらくしてプレートとグラスワインが運ばれてくる。まずは冷たいポタージュ。なんとも爽やかな舌触り。かぼちゃとヤギミルクで仕立てられているという。胃が落ち着いたところで、ヤギミルク入りチーズのトーストを。うーん、炭をまぶした独特な香りとチーズの清冽な食感がワインにぴったりだ。ナスのグリルマリネや豚肉とバジルのテリーヌなど、大満足の昼ごはんとなった。

 

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お腹も満足したし、次は「ぬる湯」へ行こう。英龍温泉の入浴料は半日券370円。受付で「きっぷ」2枚目の350円券を渡し、差額の20円を払う。以前、こちらで入浴した際、湯船に浸かりながら読書を楽しむお客さんがいた。受付で許可をもらい、ついに挑戦してみる。事前に古書店で笹沢左保「傷だらけの放浪」を購入していたので、防水パックに入れてお風呂へ持ち込む。 古湯温泉は不老長寿の霊薬を求めてきた徐福が「湯の神様」のお告げにより発見したといわれている。泉温38度とぬるめのお湯とぬるぬるした心地よい肌触りから「ぬる湯」と呼ばれる。体をしっかり洗い、いよいよ読書タイム。浴槽の縁に頭を乗せ本を読む。窓からの光が水面に反射して本を照らしてくれる。30分くらいで出る予定だったが、笹沢独特の速いテンポで進む物語についついページをめくる手が止まらなくなり、気づけば1時間近くに。風呂上がり、じっとりと汗が出てくる。体の中から熱が出てくる感じ。

近くのスーパーでビールを購入。足湯で休憩しながらチルアウト。SAGATOCOを見ると、ここまでで約5千歩。もうちょっと歩きたい。まだチケットが650円分残っているし、せっかくなので熊の川まで下りることに

 

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■ご褒美の滝 

 

温泉街を下り、斎藤茂吉の歌碑の横を通り、宮ノ渕橋を渡る。田んぼを眺めながらしばらくすると吊橋が見える。ここは車で国道を通るたびに気になっていた。長年の念願をかなえるため渡ってみる。「定員3人」という注意書きにちょっとびびりながら足を進める。数メートル行くと揺れだす。 眼下の轟々と流れる急流が恐怖心をあおるあおる!! 足早に進み対岸に到着。なかなかスリリングな体験だった。国道へ出る。木立の中から白い岩盤を流れる急流が見える。せっかくの歩きなので「雄渕雌渕公園」のある旧道を行こうと思ったが分岐点で「通行止め」の看板。国道を下ることに。雄渕トンネルに入らず、川沿いの脇道へ。陽射しは強いが木陰が多く、そんなに暑く感じない。10分ほどで「雄渕雌渕公園」に。対岸へ渡る橋のたもとに郭沫若の立派な文学碑があった。 

 

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郭沫若は1892年(明治25年)、中国生まれ。1914年に日本へ留学し九州帝国大学医学部を卒業。第二次世界大戦後は中華人民共和国の建国に参加。政務院副総理、中国科学院院長を経て、54年には全人代常務副委員長に就いた。一方で42年、代表作である戯曲「屈原」を発表。近代文学・歴史学の先駆者として活躍した。

郭は24年、妻子を連れて、熊の川と古湯に約1カ月逗留する。私小説的作品「行路難」の中には「夕日が川上川の川面に照っていた。澄んだ清々しい流れがきらきらと輝く白い石の間から歓呼の声をあげて、湧き立っていた。青翠の寒林、まっかなまんじゅしゃげ、黄金色の柿のある両岸の高い山も、一進一退して人に向かってうなずき微笑しているように思われるのだった」という一文がある。碑の周りはモミジが瑞々しい青葉をつけていた。秋には美しい紅葉が楽しめそうだ。

そばにあった湧き水で顔を洗ってさっぱりしたら、先へと歩を進める。国道との合流地点の直前、道路の下に滝を発見。歩いてここまで来たことのご褒美。ひんやりした空気が疲れた体を癒やしてくれる。そこから国道を延々と歩き、ようやく熊の川温泉に到着。結局、1時間近く、約6000歩の旅だった。

 

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■泉温32度 日焼け肌癒やす

 

とにかく汗を流したい。古い建物が残る趣き深い町並みを抜けて「熊ノ川浴場」へ。なぜか料金が時間ごとに違うのだが、16時すぎだったので500円。300円チケットを渡し、差額200円を払う。熊の川温泉は弘法大師空海が全国行脚中に訪れ、水鳥が水浴びする様子を見て温泉を発見したと伝えられている。1924年の大水害までは嘉瀬川の河川敷で露天風呂的に築かれていた。

同浴場は川沿いにある。せせらぎの音を楽しみながら目を閉じると至福のひととき。泉温は約32度。古湯と比べてだいぶん冷たいのだが、そこそこなウォーキングをしてきた身としてはすごく気持ち良い。陽射しで火照った肌を優しく包んでくれる。源泉に浸っていると疲れがどんどん取れていく。これだけ長時間外にいると、普段ならひどい日焼けになるのだが、今回はまったく肌の赤みが出なかった。まさに温泉効果だ。

1時間くらいゆっくりしてしまったが、先客のみなさんはまだまだ湯船の中。もうちょっといたいが、バスの時間を考え風呂から上がる。着替えて館内を巡ると休憩所があった。嘉瀬川を見ながらゆっくりくつろげる、抜群のロケーション。ここなら何時間でも気持ちよく過ごせそうだ。屋外には飲料用の蛇口があり、入浴者は10リットルまで持ち帰り可能。番台の方に教えてもらいながらペットボトルに入れてみる。

 

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  最終バスまであと30分ちょっと。チケットは350円分残っている。最後に一杯!ということで近くにある「夢千鳥」へ。「湯上がりセット」は生ビールと枝豆に加え、から揚げ、ざる豆冨、揚げ出し豆冨の中から1種を選べて1000円(税別)。残念なことに生ビールと枝豆がなかったが、代わりのものを出してくれた。お腹一杯だったので、冷奴がありがたい。冷えた瓶ビールがなんとも体にしみる。

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最終バスは熊の川温泉を17時53分発車。ほろ酔い気分で旅を振り返りつつ、持ち帰った温泉水を飲んでみる。やわらかい口当たりで焼酎ロックに使ったら美味しそう‥。なんてことを考えながら、車窓から夕暮れの佐賀を眺める。歩いて、食べて、温泉に入って。「ぬる湯くつろぎきっぷ」でとことん満喫した休日だった。ちなみに体重は変わらず。まああれだけ食べて飲めばね‥。

=つづく?

 

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話

筆者「いやー、お散歩企画面白かったです。何度も行ったことある街なのに、歩くと見えてくる風景が違うというか」

担当M「結構、飲んでましたよね」

筆者「えっ‥お酒の量はそれほどでもないかと‥」

担当M「公共交通機関を使ったからこそ、という感じでよかったです」

筆者「あっ、そうですね。鉄道やバスで移動して散歩する最大のメリットは、汗をかいた後にお酒を飲めることかもしれません。この組み合わせで佐賀県内を全部周ったら楽しそうですね!」

担当M「周りますか」

筆者「えっ?」

担当M「県内20市町を公共交通機関で移動して散歩するコラムってどうでしょう?」

筆者「ええっ!(20もあるのか!) まあ、それは楽しそうですね。定期的に歩けばダイエットにもなりそうですし‥。うん、やりたいですね」

担当M「ただし来年3月末までに全部周ってください」

筆者「えええっ‥ それって毎週掲載くらいのペースになるんじゃないですか」

担当M「難しいですか?」

筆者「いや、なんとかなるとは思います‥けど」

だいたいこのようなやりとりの結果、当コラムの連載が決定。

          • 公共交通機関で現地まで移動
          • 歩く距離はだいたい2km
          • 来年3月末までに全20市町を散歩する

というのが基本ルール。とはいえ歩いたことがない地域も多い。そこで、いろんな人に情報提供をお願いしたいので、みなさんのインスタグラムの投稿を参考にしたいと思っています。通勤中や散歩しているときの何気ない風景を「#歩こう佐賀県」のハッシュタグをつけて投稿してください! また当コラムのインスタアカウント「burabura_saga」のフォローもよろしくお願いします!!! 急遽始まったこの企画、いったいどうなることやら‥。

 

その17 玄海編 港町で路地裏散歩 ひとり角打ちで時を忘れかける

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の17回目は玄海町です。

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

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今回は唐津に前泊。朝から豆腐料理を楽しむ。一応、魚ロッケを買い込み万全の体制で乗り込む。

唐津のバスセンターから「金の手」行きに乗車。良い名前だ。30分ほどで玄海町に入る。終点で下りる。

 

 

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さて、どこへ行こうか。久しぶりに会った横断歩道人形さんと相談。午後からは、前回行けなかった伊万里取材があるので、あんまり歩きすぎるとまずい。有田ー伊万里以上にシビアな移動が待っている。ひとまず国道204号を北へ行って、6000歩くらいで折り返すことにする。

河口に咲く桜はまさに満開。国道に入る。大きな道はつまんないかと思っていたが、きれいな花畑があたったり、畑を耕す人がいた。車で行くと見過ごしてしまいがちだが、ここにも生活があることを実感する。

 

 

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国道は仮屋湾の上を通っていく。平地はほとんどなく海に山が迫っている。急な斜面には山の上まで狭い棚田が重なっている。大きな道路橋に差し掛かる。

 

 

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とんでもないところに飛び出し注意の女の子が! バンジーをしているのか? 難易度高すぎ。

 

 

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道路橋から見る仮屋湾。海の向こうには納所の風車が見える。棚田には菜の花。こういう観光化されていない風景って素朴で心に沁みる。

道路脇にあったコンビニの案内板。あれっバス停から1km以上歩いてきたけど、お店は一軒もなかったよな?と思っていたら、小さく「金の手交差点より」と書いてあった。

 

 

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道路わきに芝桜が咲いていたので、覗いてみたら、崖下の民家から”侵食”していた。斜面の下では男性が庭仕事をしている。10年近く前に植えて、ここまでになったという。「雑草抜きが大変」とのこと。

少し歩くだけで風景が変わる。島と半島が複雑な風景を織りなしている。「不審者を見つけた人は110番通報!」の看板。国道をひとりで歩く中年男性は不審に見えないだろうか…。

そろそろ6000歩。大園バス停から集落に入り、海沿いの旧道で折り返す。

 

 

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集落の入口にあった大山祗神社。石段の幅が狭い。靴の半分くらいしかない。境内にはソテツが生えていた。海辺らしい植生だ。

石垣に囲まれた小道を下っていく。モルタルブロックで積んだ壁。組み方が珍しい。石材で作られた擁壁。石切場で加工されたような痕跡が面白い。

 

 

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道路橋の下にあった2棟の民家。瓦屋根が美しい。良く見ると鬼瓦の一部が青く彩色されている。波をイメージしているのか。

道路橋の下をくぐり、仮屋湾の方へ。橋脚には植物の根がびっしり。上に咲く桜と相まって、力強い風景を作り出している。

 

 

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おだやかな海。鳥の声が聞こえてくる。いちばん目立つのは鶯。というか他の鳥の声は分からない。花と鳥に詳しくなると、散歩は格段に楽しくなるだろう。

抜群のロケーションにある民家。こういうところで暮らすと人間丸くなるだろうな。もう10年もしたら、日がないちにち、海を見ながら干物を作って過ごしたい。読書しながらときどきひっくり返して、たまに味見と称して昼酒に…。