その11 基山編 長崎街道を県境まで。標語ポールが気になる

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の11回目は基山町を歩く。本連載最長の約14km歩いた第9回鳥栖編からノンストップで基山町の長崎街道を北上し県境を目指す。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      •  歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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多分この辺りが町境のはずだけど…。表示も何もないな、と思っていたら庭先で野菜の手入れをするおばあさんがいた。

「ここは基山町ですか」と尋ねたところ、手を止めて「そうですよ。3軒手前から基山です」と教えてくれた。

 

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基山町では手作り案内板が長崎街道を教えてくれる。郷土愛が伝わる。町の花はつつじ、とのこと。鳥栖に続き、新しい街と古い街が交互に現れる。

 

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川沿いの白いポールに「源氏ほたる発祥の地」と書いてあった。後日調べたところ、大正10年(1921)に九州帝国大学医学部が、この川に源氏ほたる養殖場を設置したとのこと。目的は病原駆除や発光細菌の研究素材としてだったらしい。生き物に関することを「発祥」というのは違和感を覚えるが、こんなところにも歴史が埋まっているんだと思うと感慨深い。

「リバー橋」。…まあ問題があるわけでないが何かムズムズする。リバーの範囲が広すぎて特定できない。これじゃ名前にならないのではないか。普通はその川の名前だったり、地区の名前だったり、他と区別できるようなものにするはず。だが「リバー橋」。ざっくりネット検索したが「リバー橋」は出てこなかった。じゃあこれで特定できるということか…。みんなが知っている言葉の組み合わせで、他にはない。「名前」の機能としては最高のものとなる。狙ってやっているとたらすごいぞ基山町民!!

 

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川沿いを歩いていくと、屋根の高い建物があった。ちょっと覗いてみたら、日本酒・基峰鶴の酒蔵だった。事務所は年代物の椅子やレジが展示されていて、歴史を感じる。小さな瓶の清酒などを購入。スタッフの人に基山ラジウム温泉を教えてもらう。基山に温泉があるとは!! 食事もできるらしいので、県境に到達したらそこを目指そう。外には砂漆喰みたいな質感の防火用水。これも良い雰囲気だった。入口にはバンクシー風の鶴のイラストもあり、伝統を大事にしながら、新しいものに挑戦する意識を感じた。

 

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建物の裏には「清酒キホウツル」のロゴが印象的な建物があった。土手に咲いた菜の花が美しい。その側には

 

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「この公園あの道路みんなの税でできている」という標語?が書かれたポールがあった。先ほどの「源氏ほたる発祥の地」のものと同じようなスタイル。鳥栖で何個か見たことあったが、他の町にはないと思う。県東部独自のものなのか?

 

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だんだん建物が密集してくる。道は自然なカーブを描く。店頭の飾り窓の装飾が時代を感じさせる。丁寧な仕事だ。いつの間にか基山駅前に。

 

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古民家をうまくリノベーションしたお店があった。インディゴの暖簾や半纏がカッコイイ。手描きのカレー看板に興味をそそられる。

昔の小学校の木造校舎のような建物が現れた。製薬会社の社屋のようだ。江戸時代、ここは田代宿と同じく対馬藩の領地で「日本四大売薬」のひとつとされてきた。長崎街道を中心に、交通の利便性が良いことが理由らしい。

 

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踏切を渡ると「関屋土塁」の説明板があった。同土塁は663年、朝鮮半島であった白村江の戦いに日本が参戦し敗北した後、大宰府を中心とした一帯を守るために作られた大きな構造物。丘と丘の間を土を固めてつないでいた。現在でも長さ20m、高さ4.8m、段の幅15mほどが現存しているという。1300年前から国際情勢に直結している歴史ある場所を歩いている。

 

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長崎街道は国道3号線と鹿児島本線に挟まれたゾーンを走る。狭い場所なのに手入れが行き届いた畑。列車が数分おきに交差する中、男性が黙々と作業していた。

 

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再び線路をまたぐ。街道は静かな住宅地に入る。屋根を支える「垂木」とよばれる木組が2段ある民家。神社仏閣にはあるが、家ではなかなか見ない形式だ。

釉薬瓦の家。家だけでなく、塀の屋根も赤い。同じ瓦は中国地方で主に使われている。九州では降雪の多い日本海沿岸や山間部にしかない。

 

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道が上りにかかるところで大きな石があった。字がちょっと読みにくいなぁと思っていたら、向かいの民家で世間話をするおじさんがいたので聞いてみた。「猿田彦大神」と書いているという。「坂本龍馬もシーボルトもここを通ったんだよ」とおじさん。

坂を上がってすぐ下る。ここまで導いてくれた基肄(きい)かたろう会さんの長崎街道案内板に「行き止まり」の文字。けやき台駅を中心に大規模に開発されているようで、旧道が途切れているようだ。とりあえず三国境石を目指す。

 

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けやき台駅の歩道橋を下りて、国道3号線を歩く。

 

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国道3号線は長崎本線と並走しながら、九州道と交差する。現代でも交通の要衝だ。先に行くと1954年創業のハンバーグ屋さん。車で走るたびに気になっていたのだが、今回も時間の都合で立ち寄れない。ここは再挑戦したい。すぐそこに基山SAの高速バスのりばがある。高速バスで帰るのもありかと思ったが、ルール上もうちょっと歩かないといけないかな。後ろ髪を引かれながらさらに先へ。

 

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歩道のわきに小さな公園があり、石の標柱が3組置いてあった。それぞれ「肥前国対州領」と「筑前国」と刻まれた石柱1本ずつが背中合わせに置かれている。あれっ? 「三国境石」なのに二国分しかない。もうひとつ「筑後国」もあるはずだが、どこにもない。まぁここが県境であることは間違いないので、次の目的地・基山ラジウム温泉を目指す。

後日、調べたところ、今回確認した石柱は三国境石ではなく「二国境石」。しかも国道拡張により移設されたものだという。「三国境石」は長崎街道のもう少し先に現存しているという。もうちょっと歩けばよかった。

 

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国道3号線の下り側歩道を歩く。流れる川を眺めつつ、小道に入ったら自動車学校があった。さすがに足が張ってきた。砂利道の感触が優しい。

 

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国道から曲がり住宅街へ。ここにも標語ポール。「あかるい子供で  パッと花咲く 本桜」とある。本桜? 一本桜の「一」が消えたのかな、と思い確認してみたが、そんな感じはなかった。しばらく歩いて見かけた掲示板で疑問解消。ここの地区名が「本桜」だったのだ。教育熱心らしく標語ポールをたくさん見かけた。

 

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切り通しの坂を下る。左手に九州道。農地がちらほら現れる。無人販売所を物色していると、帰宅途中らしき女性が土筆を積んでいた。「もう大分育ってしまっているのが多いけど、よく見るとまだ大丈夫なものがありますよ」。お浸しにして食べるそうだ。気がつけば、そろそろ夕暮れ。坂の先に夕日が落ちつつあった。

 

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そろそろ目的地のハズなんだけど…。さ迷って古い集落へ。煉瓦壁やモルタルブロックの小屋、ゆるやかに曲がる道。推水路にはぞんざいに木が渡してあった。

 

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大きなお堂が見えたら、そこが目的地・基山ラジウム温泉だった。さっそく中に入る。柔らかな光に包まれ、ゆったりとした空気が流れる。

 

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サンルーム的な雰囲気のお風呂。開放的で居心地抜群。源泉は冷泉のようで、そのまま張った水風呂と沸かした熱い浴槽の2種類があった。常連さんの振る舞いを真似て交互に入る。サンルームの緑が茂ったコーナーを見ていると、女湯との境に石像が置いてある。気にしつつ近づくと弘法大師さまだった。さすがお寺の温泉。入念に足をもみつつ、お湯を堪能した。

 

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すっかりリフレッシュした後は併設された食事処へ。居酒屋としても営業しているようだ。迷わず生ビールを頼む。いやー最高です。

 

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つまみはおすすめメニューから「佐賀牛中落ち炒め」を選ぶ。野生味あふれる味わいに体が喜んでます。マグロの中落ちは聞いたことあるけど、牛にもあるのか。魚と同じように骨の周りの肉なのだろうか。赤身っぽくてよかった。帰り際、受付のスタッフさんに聞いたが、ここの源泉でコーヒーやお茶を入れると美味しくなるそうだ。じゃ焼酎を割っても? 「そりゃ美味しいですよ!」。…やはり再挑戦だな。

 

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佐賀県内唯一の私鉄 (三セク含まず) である甘木鉄道立野駅 が近くにあるとのことなので、そこから帰ろう。付近は工場が多い。工場の裏にある細い道を辿っていくと、九州道が近づいてきた。

駅のホームは、なんと高速の下!! アンダーパスの中に道路と鉄道が通っている。これはかなり珍しい。会社終わりの人たちがぽつぽつと集まってくる。

 

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しばらく待って、やってきた列車に乗車。約3分で基山駅に到着。トイレに寄って列車を1本乗り過ごすが、後続の快速で鳥栖駅で予定していた列車に追いつく。なんだか都会のようなリカバリー。本数が多い鹿児島本線ならではの展開だ。

 

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鳥栖駅で待っている間に、56番ホームの売店で焼売(しゃおまいと読むらしい)を買う。本当は車内で食べたいが、家まで持ち帰ることに。

基山編は9843歩。約7kmの旅だった。 鳥栖編と合わせた1日合計は約22km!!!!! 長崎街道恐るべし。昔の人はこのくらいの距離平気で歩いていたんだろうなぁ。

 

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話
担当M「ようやく予定の半分超えましたね」
筆者「今回はちょっと歩き過ぎましたが、1日2回取材する要領も分かってきました」
担当M「でもあと1カ月ですよ。コロナがあったからって4月以降に延期できませんからね」
筆者「えっ…。まあ最初からそういうルールなんで、週2ペースで行けば大丈夫だと思います!!」

 次回も乞うご期待!?

その12 小城編 煉瓦倉庫での暮らし&須賀神社の石段がしんどい

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の12回目は小城市を歩く。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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早朝の小城駅に到着。ちなみに小城駅の住所は三日月町久米。合併する前は三日月町にあったことになる。

クラシカルな駅舎。駅名の揮毫は同地出身の「明治の三筆」中林梧竹。駅前にはいろんなモニュメントがある。与謝野晶子の夫・寛(号は鉄幹)の歌碑があった。これまた同地出身の経済学者・高田保馬との縁で訪れたらしい。門司の港で小城のことを詠むなんて、よほど良い思い出を作ったのだろう。

脱線するが、小城駅といえば世界遺産・厳島神社の有名な海中鳥居である。昭和26年、現佐賀市大和町にあった推定樹齢2000年の大楠を小城駅経由で広島の宮島まで運び、鳥居の主柱にしたという。佐賀市図書館大和館のパネル展示で見たのだが、どこに生えてのか、いつか確かめたい。

 

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今回はまずバスで、最近復活した話題の酒蔵へ行き、そこから小城駅までぶらぶら戻るというプラン。まずは駅前のバス停で待つ。が、予定の時間になっても来ない。おかしいな、と思い時刻表を見ると、乗るつもりの便は通っていないことが分かる。調べたところ、ここから10分ほど北の国道203号沿いのバス停が最寄りのようだ。

通りをぶらぶらしているうちにトイレがしたくなる。バス停の前に市民交流プラザ「ゆめぷらっと小城」があった。午前8時半から開館していて助かった。

 

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落ち着いたところで、昭和バスのりばへ。かなり味わい深い待合室だ。そんなに待たずに佐賀市内へ向かう中極線のバスに乗り込む。

 

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10数分で大地町のバス停で到着。下車して県道48号を少し佐賀方面へ進む。倉庫のある角で旧道に入り小城方面へ戻る。

 

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古い商店らしい建物が残っている。店先には「ワンマンバスの乗降車要領」の説明板があった。昔のバスには運転手さんとは別に車掌さんが乗車していたから、こういう説明が必要だったのだろう。自動運転が現実化するかもしれない時代からすると隔世の感がある。ちょっと気になったのが小さい字で書かれている「准ワンマン」の意味。ワンマンとどう違うのだろうか。

通りには和洋折衷の面白い建物があった。和風建築に縦長窓が印象的な西洋式建物がダイナミックに組み合わさっている。料亭のようなので一度行ってみたい。この通りがかつて賑わっていたことが伝わってくる。

大きな煉瓦造りの煙突があった。目指す酒蔵のものかと思い近づくが、残念ながら駐車場。入口を探す。

 

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辺りをウロウロしてようやく酒蔵にたどり着く。声を掛けたところ、残念ながらお酒はここに売ってない、とのこと。販売は酒屋さんにおまかせしているらしい。家の近くで売っているお店を聞く。後日、買いに行こう。

 

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気を取り直して再び旧道へ。大きな煉瓦の建物があった。手前には手作りらしい遊具のある公園。どうやら自動車修理工場の建物のようだ。事務所の入口で掃除をする女性がいらっしゃったので声を掛ける。中に入れてもらいご主人にいろいろお話を伺う。

この煉瓦倉庫は、元々、酒蔵の米倉庫だったとのこと。ご主人は明治41年(1901)の新聞のコピーを取り出して「当時の小城郡清酒品評会の褒章授与式の記事です。三日月村から、二等に園正宗、三等に寒露、千菊が選ばれています。当時、三日月には3つの酒蔵があったことが分かります」。戦後、倉庫を譲り受け、事務所兼住居として活用しているという、リノベーションという言葉が一般化する随分前からの先駆者だ。「元々倉庫だったので、夏も冬も室温が一定で住みやすいですが、窓が少なくて暗いのが難点です」と笑う。その後、来店したお客さんを交えて少しおしゃべりしてお暇する。最後に事務所に顔を出した娘さんにおすすめのランチを聞いてみた。バスセンターの近くの喫茶店の日替わり定食が良いらしい。行ってみよう。

 

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先ほどの煉瓦倉庫をかつて所有していた酒蔵があった場所。煉瓦が共通項。倉庫から測ると84mくらいある。かなり広い敷地だったことが分かる。

 

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旧道と県道が合流する地点からさらに山の方へ。突き当りにある鳥居をくぐると岡本天満宮があった。スタイリシュな馬の石像が眼を引く。

 

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隣接する岡本薬師堂には江頭源京さんの石碑。どうやら#果樹栽培に貢献のあった人のようだ。

 

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参道に戻らず野辺の道を行くと小城鍋島家の墓所があった。同家の菩提寺というと 星巌寺が浮かぶが、こちら玉毫寺(ぎょくこうじ)には 3代藩主元武(もとたけ)、6代藩主直員(なおかず)、9代藩主直堯(なおたか)の墓所がある。

 

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 竹林を抜けて玉毫寺の本殿脇の道を通る。力強い山門が印象的。ここ玉毫寺は黄檗宗。鹿島編で行った鹿島鍋島家の菩提寺もそうだった。

 

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 蛍の名所として有名な祇園川沿いを歩く。菜の花が咲く水辺に鳥が遊んでいる。のどかな春の日。

 

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ちょっと寄道して川沿いの集落へ。道の細さと生垣 が迷路のような空間を作っている。山際には立派な屋根の農家があった。

 

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再び川沿いの道に合流。須賀神社の前まできた。登ろうかと思ったが急な石段に尻込み。太閤腰掛石 に座り考える。近くの商店でビールを買い、上からの眺めながらの一杯を自分へのご褒美とすることで、なんとか奮い立たせる。

 

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真下から見上げるとほぼ壁 !  石段の幅が狭いくて登りづらい。一歩一歩確実に行く。途中にある鳥居のところで振り返る。転げ落ちそうで怖い。最後は太ももプルプル 、心臓バクバクである。最後はほぼ四つん這いになりながら153段登りきった。

 

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社殿脇の桜は7分咲きくらいか。石段に座って一杯といきたいところだったが、動悸が激しく、ちょっとそんな気分になれない。結局、そそくさ下山。お手水の脇の水路を眺めて心を落ち着かせる。

 

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鳥居前から伸びる細い道から小城駅方向に向かう。道端には恵比須さまがいたり、古い漆喰壁があったり、そこそこ古い道のようだ。

 

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こんもりした木立がある角で左折。木の鳥居が印象的な神社の裏山だった。古い住宅地と新しい住宅地が交互に現れる。ここでなんだか見覚えがある男性を発見。大地町の煉瓦倉庫の自動車工場にやってきたお客さんだ。向こうも気づいた模様。「ここまで歩いてきたの? 大変だよね」と男性。不思議な縁だなぁ。

側溝のわきの細い道を歩いてみる。だんだん飲食店が増えてきた。

 

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ゆめぷらっとの裏あたりで、すごい路地を発見。南方の住宅のような野面積みの石垣。その反対側は煉瓦壁。ところどころ天使の羽のようなちょび髭のような装飾 がある。元々何の敷地だったのだろうか?

 

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勧められた喫茶店到着。なかなか味わいある佇まい。

 

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店内も期待を裏切らない雰囲気。布張りの椅子と年季の入ったテーブル。お客さんも次々入ってくる。喫茶店だからどうかと思いながらビールを注文。キンキンに冷えたグラスを持ってきてくれた。まずは一杯。生き返るわー。

 

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続いて日替わり定食が到着。金目鯛のフライや茶碗蒸し、酢の物、そして奈良漬けの古漬け。まさかのお酒に相性ぴったりなラインナップ!! 大満足です。

 

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食後はコーヒーかソフトクリームを選ぶ。もちろんソフトクリーム。デミタスカップで出てきた。一番底にはコーンフレークが入っていてパフェ風。さすが喫茶店。

 

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小城公園わきの道をJR小城駅まで。映画「男はつらいよ」のロケ地 だった小城高校 。劇中で後藤久美子が通っていた。道沿いの民家の面白い意匠の門柱。左官仕事が光る。桜の名所として知られるが「花見は黙食で」と呼びかけていた

 

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だらだら歩いてしまい想定より遅くなってしまう。列車が来る直前に到着。10896歩で約8km。続いて厳木へ唐津線の黄色い列車で行く。

その13 唐津・厳木編 用水路とともに歩く。最後は岩盤浴でデトックス

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の13回目は唐津市の厳木を歩く。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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JR小城駅から黄色い電車でJR岩屋駅へ。先頭に陣取り風景を楽しむ。車窓からは春の息吹が伝わってくる。

 

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岩屋駅に到着。浮きをリサイクルした灰皿 ?に感心。カエルみたいでかわいい。 待合室には小学生からのメッセージ。ゴミが怪獣のように町を滅ぼしにくるイメージか。ポイ捨てはダメ絶対。駅のとなりで営業していた 唐揚げ専門店をのぞく。 1個60円!! お腹いっぱいだったけど、唐揚げは別腹? 注文があってから揚げてくれる。待っている間、「やんぺ」という店名について聞いたら、「友達がつけたんだけど、意味は分からないんだよね」という答え。本当にゆるい。さてどこで食べようか。

 

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とりあえず、駅前の県道350号沿いを多久方面へ歩くことに。道路の脇にそこそこ流れの速い水路が通っている。空き地の奥の水路には石や木が渡してあった。橋というより、石垣が崩れないよう、つっかえ棒にしているみたいだった。

 

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道路に面して、以前は商店街があったようだ。今は厳木バイパスが出来て、そちらが国道203号になったが、かつてここには国道が通っていた。歩道が狭く建物が近すぎて運転していてヒヤっとすることもあった。「のき先注意!!」の看板が往時の雰囲気を良く伝えている。道路からちょっとでもはみ出すと、岸和田のだんじりのように家の一部を壊すことになる。

 

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厳木川にかかる橋を渡る。向こうには唐津線の鉄橋。渡った先には釣り竿を持つ恵比須さま。なかなか立派だ。

 

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脇道があったのでそちらに行く。庭先の花も盛で春爛漫といった趣。児童公園の桜もそろそろ見頃、このベンチでゆっくりお酒を飲みながら花見したい。

 

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峠道を上る。小さな土壁の建物。たぶん昔のトイレだろう。かつては家から独立して配置することが多かった。道のわきに良さそうな森があった。春日神社。石段を上る。境内はぽっかりと広場があった。ここで唐揚げを食べよう。

 

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60円なのに一般的な唐揚げより大きい。一口じゃ食べれないくらいだ。ニンニク臭くないが、生姜が効いていて満足感がある。途中でお店がなかっためだが、ビールを買えなかったことが悔やまれる。

 

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坂の途中の墓地に「旅」という墓碑銘があった。こうやって歩いているのも「旅」だし、毎日同じ場所を通っても、ちょっとした変化に気づけば、それは「旅」だと思う。そういう気持ちで日常を旅したら楽しいだろうなぁ。

峠を越えると竹林があった。日陰に清冽な風が吹く。心地よし。

 

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集落に行き着く。小さな路地を進む。竹を編んだ垣根が風流。川の手前に出る。

 

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道路わきの水路に「プライベート橋 」があるなぁと思いながら進むと看板があり、「町切(ちょうぎり)の水車」 と書いてあった。引き返して水車を探そう。

 

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公園に水車の写真があった。町切の水車は江戸時代に出来た用水施設。上流の堰で厳木川から取水した用水路の水を、さらに高い位置にある田んぼに揚げるために水車を使っているという。

先ほど見た田んぼの先まで確認してみる。それらしき設備はあったが、水車本体はなかった。洪水で流されたのかな、と思いつつ、水路をさかのぼっていく。

 

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水路は堰で厳木川と分離している。時代時代に改修していると思うが、原理はきっと江戸時代から同じ。先人の知恵と努力に敬意を払いたい。

 

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見上げると唐津線の鉄橋があった。存在感のある石造の橋脚。こちらもかなりの歴史を重ねているようだ。

 

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県道に戻りしばらく歩く。箞木(うつぼぎ)小学校の前の歩道橋。県道とJR唐津線をまたいでいる。ちょうど 唐津方面から列車が来た。

 

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厳木駅 で待ち合わせていた黄色い列車が逆方向からやってきた。徐々に大きくなるディーゼル音が良い。

 

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小学校の校庭で授業。線路沿いは菜の花がいっぱい。川を渡って山裾の集落へ行く。散歩する住民さんとすれ違う。世間話をしながらゆっくり歩いている。空き地にいたヤギものんびり草を食べていた。

 

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道端にあまり見たことない紅白の桜が咲いていた。再び橋を渡り、線路側に戻ると、厳木駅の構内に煉瓦造の塔が見えた。近くに行きたくてあぜ道を通るが、水路があり行く手を阻まれる。仕方ない。回り込むことになるが駅まで行こう。

 

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厳木駅の改札口の先には桜の木々が見える。満開になったらきっと綺麗だろうな。ホームからは例の塔が良く見えた。待合室に説明板があった。塔は蒸気機関車時代の給水塔だった。厳木と多久間にある笹原峠を越えるため、ここでの補給が必要だったらしい。給水塔は昭和5年(1930)築の駅舎とともに、竹中直人監督作の映画「東京日和」に登場している。

 

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駅前を散策。コンクリート造の古い倉庫の上部は飛び込み台みたいな板がせり出している。どういう役割があるのだろうか? 集落の奥を流れる水路。そのまま辿っていく。

 

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歩行者と自転車の専用道路になっている。脇には水路がつながっている。こういうサイクルロード的なものは国鉄佐賀線跡のように、廃線跡を活用するケースが多いようだが、ここに鉄道が通っていた可能性は低い。元はなんだったのかな?と考えながら歩く。道幅は狭くなり、最後は完全に暗渠となっていた。どうやら用水路が元々あって、それを通路として活用したみたいだ。岩屋駅前から始まり、町切、そして厳木と常に用水路が通っている。

 

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用水路をさらにたどる。花盛りの道。ちょっと雅な香りがしている。道は神社の境内に突き当たる。ここの桜もそろそろ満開といった雰囲気。花見をすると良さそうな場所だ。

 

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県道沿いを歩くとなにやら立派な石の門柱。車寄せ付きの洋風建築があった。病院だろうか、学校だろうか。県道をわたり、踏切を越える。

 

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水路わきに飛び出し坊や。なぜか道路と反対側を向いている。まるで花見をしているみたい。くねくねした道を歩く。

 

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牧瀬の鉄橋で西唐津行きの列車と遭遇。すごく近くで見れる。ここも石造の橋脚だ。牧瀬地区をぶらぶら。公民館の建物。結構古そう。

 

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佐用姫の湯に到着。男性も岩盤浴ができるということで初体験。新陳代謝アップの効果があるとされる角閃石の上に横たわる。良い汗をかいた。

 

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湯上がりに温泉の前にある食堂へ。まずは生ビール。一気にゴクゴク。ちょっと落ち着いたところで、店内で大相撲中継を見ていたおばあさんと話す。

「ご贔屓の力士はいらっしゃるんですか?」

「誰っていうのはないねぇ。調子の悪い方を応援するよ」

 

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まずは鶏皮炒め。コショウと玉ねぎの甘さが抜群のハーモニー。さらのニラレバ。甘めの味付きがやみつきになる。たまらずハイボールを注文。うーん極楽。ちょっと時間があったので、気になっていたことを店の人に聞く。

「町切の水車がなかったんですが、洪水かなんかで流されたんですか?」

「いや、あれは田んぼに水を入れるときに組み立てるようになっているんだよ。今は水を抜いているから外しているんじゃないかな」

なるほど!! 田植えの時期に見に来てみよう。

 

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食堂の前にある昭和バスのバス停から多久行きに乗る。厳木編は9555歩。約7km。一日計15kmだった。  

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話

担当M「…前回から2週間空いてますよね」

筆者「前回の鳥栖基山編で20km以上歩いたのが響いて、しばらく筋肉痛になってしまいまして…。雨が多かったのもあって取材が予定どおり進みませんでした」

担当M「残り半月で7市町大丈夫ですか?」

筆者「週2ペースでいければバッチリです!!」

担当M「前回も同じようなことを聞いた気がします…。本当に大丈夫かな…」

 果たして3月末までに全20市町歩き終わるのか?次回も乞うご期待!?

その14 大町編 昭和の佇まい残る 酒飲みに優しい街

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の14回目は、昭和の情緒が色濃く残る大町町。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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当初は、祐徳バスで武雄市北方町との境である赤坂のバス停で下りて大町を歩くプランを用意していた。しかし予定時刻にバス停に来た車両に乗ったら、なんと別の路線。途中で気づいた時には後の祭りだった。1時間に数本しか停車しないバス停で同時間帯に2台来るとは思わなかった。ちゃんと確認して乗らなかったことを反省。

結局、最寄り駅まで歩き、特急で肥前山口駅へ。そこから普通列車に乗り換えて大町駅にやってきた。いろいろあったけど、ここからお散歩スタートです。

 

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駅を出てどこへ行こうかと思案していると、国道34号を渡った先に鳥居があった。下を潜る。商店街があったのでぼんやり眺めながら行く。途中、隣家の痕跡が見事に残った民家の壁面があった。

突き当りに石段があった。ゆっくり上って100段。福母八幡宮の境内に至る。お手水が花で綺麗。側には「花手水の撮影はお参りの後にお願いします」との注意書き。それはそうだな。心を落ち着けて本殿に向う。

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お参りした後、花手水をじっくり楽しむ。ヒマワリ、ポーチェリカ、ランタナ、ペンタス、ジニア(百日草)、ジャスミン、ケイトウなど、色とりどりの花が浮かんでいる。件の注意書きの下にイラスト付きで紹介されいるので勉強になる。

さらに境内を散策。本殿を横から見る。切妻屋根・平入(入口が切妻側ではない)の2つの建物が前後に並んでいるので八幡造だ 。八幡さまを祀っている神社は同じ構成になっている。神社は神様ごとに建物の構成が違うので面白い。

 

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神社を裏から下りる。ため池があった。堤からは大町の町並みが見渡せる。今後のプランはどうしようか。まず気になったのが緑の巨大な大屋根。山の中腹にある煉瓦の建物もいってみたい。堤の階段を下りて、住宅の間の狭い道を行く。

 

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路地から通りに出る。味のあるコンクリート壁の前には狭い空き地。先には一軒だけ飲み屋があった。まだ正午だったが、暖簾が出ていたのでのぞいてみたら営業準備中とのこと。ぶらっと歩いて再訪することに。

 

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なだらかな坂を上る。10年前、この辺りには木造の大きな屋根が道にかかっていたけど、もうなくなったみたい。少しづつ風景は変わっていく。

 

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「広場マーケット」に入ってみる。肉屋さんとおかず屋さんと青果店が営業中。ゲームコーナーには常連さんがいて黙々とスロットを打っていた。静かな時が流れていく。

 

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そんな空気感に必死で抵抗しているみたい、なんだか賑やかなお肉屋さん。圧がすごい。激推ししている炭鉱焼豚を少し分けてもらう。ご主人に、どういう食べ方が良いか尋ねたところ、「そりゃビールのつまみにするのが一番だよ」との答え。古いレジも良い味を出している。

 

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マーケットの横にあるスーパーでビールを物色。コンビニじゃほぼ見かけない250ml缶がある! と思っていたらさらにレアな 125ml缶もあった。お店の人によると、125ml缶を一度に何十本も買っていく常連さんがいるらしい。経済的な観点からいえば、350ml缶とかもっと大きな缶を買った方がお得。でも、ビールは開封した側からどんどん炭酸が抜けていく。あの清冽な飲み口を何度も味わいたかったら、一口で一気に飲めるサイズを選ぶのが正しい。リングプルを引き起こすポンっという音も何度も楽しみたい。この町には、そういう家飲み上級者がたくさん住んでいるのかもしれない。もちろん、アルコールの飲みすぎを止められている人もいるだろうが。

さらに坂を上りながら見晴らしの良い場所を探す。途中の町並みも昭和感満載。象さんマークのクリーニング屋さんのロゴ。DIEという文字が眼に飛び込んできた。「DIE=死ぬ」とは穏やかじゃないな、とじっくり見てみる。次は筆記体で「gute」。ん、これは英語じゃなくてドイツ語なんじゃないか? 「DIE gute TEXTILPFLEGET」。訳すと「良いテキスタイルケア」。ドイツ=良い製品というイメージ戦略なのだろうか。

ほぼ片持ちの駐車場屋根。上の敷地に建てたポールから伸びたテンションで屋根を支えている。なかなか見ない構造だ。流石につっかえ棒が一本入っているが、部材が細くてカッコイイ。きっと既製品ではないと思う。ハンドメイドの面白さがある

 

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中腹に木造建具の連続窓が印象的な建物を発見。3色ポールが回転していたので理美容店なのは分かったが店名はどこにも入っていない。一周回って最近ありそうなオシャレサロンのようにも見える。気になったので引き戸を開けてみる。畳の小上がりがあり、ご主人らしい男性がくつろいでいた。大きな鏡があるカットスペースでは奥さんが常連さんの髪を仕上げている。ここはいつごろからやっているんですか?と聞いたところ、奥さん「大分前からやっていますよ。もうずいぶん古いです」。ご主人「古いっていうなよ…親父の大事な形見なんよ…」。

 

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更に坂を上る。ところどころ路地に入りつつ煉瓦倉庫あたりを目指す。見事なしだれ桜を見つけたので、近くに寄ってみる。民家の庭先だったので、ここでの飲食はちょっと難しそう。

 

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煉瓦の建物は「大町煉瓦館」という名前だった。かつて炭鉱の変電所だったようだ。現在は各種イベントを行うコミュニティの場として活用されている。でもこの日は開いていなかった。残念。

一応目的を果たしたので、ここからは下り坂。カーブ際にある民家の壁に小さな鉄の階段がくっついていた。その上にはコンクリートブロックの壁が出来ていて階段としての用はなさない。まるで路上観察学会の純粋階段みたいだ。

 

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道端に腰掛け一休み。大町の町並みを眺めながらビールを注ぐ。250ml缶はマイグラスにぴったり。炭鉱焼豚はほのかに甘く、おやつ感覚でサクッといける。350mlだと少々腰を据えて飲む必要があるが、250mlだとクイッといける。酒飲みとして大事なことを見知らぬ大町町民に教えてもらった。

 

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長屋を上からみる。住宅が改築されてきた履歴が丸わかりで面白い。最初は単純な三角屋根の家が、両側に下屋を付けていく。元は同じ型の家なのに、住み手の改築で少しずつ表情が変わっていく。

再び路地 へ。花と暮らす家や煉瓦屑 で作ったモルタル壁 。大きな側溝の上の空間を見逃さず活用する。住民のバイタリティを感じる。

 

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遠くから浮かんで見えた 大屋根 。オリオンプラザという半屋内運動場だった。大阪万博で太陽の塔の足元を覆っていたお祭り広場と同じようなスペースフレーム構造で作られている。中では子供たちが気ままに遊んでいた。

 

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先ほどの 飲み屋に戻る。カウンターのみ5席。昼から日本酒 最高!! 店内に貼っているポスター類も味わい深い。伝説の1本三味線奏者・カックンチャンの写真があった。戦後直後、白石辺りを回っていたという。残念ながら音源は残っていないらしい。どこかで録音した人がいると思うのだが。

このお店の広告。椎名誠作品の挿絵で有名な沢野ひとし画伯風。ご主人の友人が書いたイラストとのこと。味わい深い。

 

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このポテサラが絶品!! じゃがいもを全部潰すのではなく、一部をゴロっとしたまま残すことで食べごたえのある逸品になっている。

同店は元々、夜勤職場のある工場の人たち向けに昼から営業していたという。近年は昼カラオケから流れてくる人は多かったらしいが、コロナ禍で、そういう人たちもめっきり減ってしまったという。

 

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長崎街道まで下り、商店街を巡る。魚屋さんはうなぎが名物。惣菜も充実していた。美味しそうな食堂や精肉店も残っている。

 

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江北方面へ向かう道沿いに饅頭店があった。ちょうど「彼岸だんご」を売っていた。最後の2個とのことなので、とりあえず購入。この辺りではきなこをまぶした草餅を彼岸の入りに食べ、中日に「ぼた餅」を食べる風習があるとのこと。

 

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切通にあった煉瓦壁。かなり精密に積まれている。今は工場となっているようだが、かつては何の施設だったのか気になるところ。

 

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町民グラウンド。昔は実業団の杵島炭鉱硬式野球部の本拠地だったという。ジャイアンツV9の内野の要・黒江透修(くろえ・ゆきのぶ)選手らを輩出している。道を挟んで外側に照明塔があった。球場を削って道路ができたのか? 最後に照明塔ができたのか?

そばにカブトムシのトイレがあった。

 

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ゆるやかに上下を繰り返す道。住宅の上のテレビ用アンテナが高い!! ぜんぶ熊本の方向を向いている。しだいに農地が増えてきて町外れの印象が強くなる。

 

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学校の近くでは煉瓦 の小屋や精肉店などが印象に残る。川にせり出したゴミ収集カゴに感心。

 

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長崎街道 に入る。煉瓦壁の窓が良い感じ。セメント瓦で装飾(=役物)を作っている。基本的にセメント瓦は大衆的な屋根で使われることが多い。屋根の隅に役物を乗せているのはあまり見たことがない。

 

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土井家住宅に到着。しっかり見るのは初めてだ。 摺りあげ戸、蔀戸(しとみど)で光と風を調節。引き建具のように左右ではなく、上下に動かすのが面白い。今でも住んでいらっしゃるそうなので、外から静かに見学。

 

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煉瓦小屋の屋根部分は木材でできている混構造(写真1枚目)が多いのだが、モルタル片流れの屋根(写真2枚目)のものがあった。木板横張りの蔵も貫禄があり。さすが長崎街道。

 

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かわいらしい飛び出し注意看板。敷地内にある白く塗られた蔵も良い。

この煉瓦倉庫はかなり丁寧に作られている。開口部の脇に袖壁を入っているのが特徴。扉の上の小屋根の造りも繊細だ。

たばこ屋さんがあった。こういう曲線のカウンター良いですね。横辺代官所跡 を通過。丸太をそのまま梁として使っている民家があった。そろそろ町境に来た。これまで10319歩、7.8km。そのまま江北編に突入します。

その15 江北編 歴史ある宿場町・小田宿 に新しいムーブメントが

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の15回目は歴史ある街道の風格残る江北町を巡る。第14回の大町編から続きます。

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

 

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町境がどこかちょっと分からなかったが、マンホールの蓋で江北町 に入ったことを確認。杵島商業高校のふもとを通りすぎたところで溜池があった。まずは高いところで、今後の方針を立てよう。

階段から堰提の上にでる。足音に気づいたのか飛び立つ 水鳥 。有明海方向が見える。視線を肥前山口駅方面に映すと、駅の背後の山の中腹に桜並木が見える。とりあえず長崎街道を歩きつつ駅を目指そう。

 

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古い街道らしくゆるやかな曲がり道で少し高低がある。飽きがこなくて歩きやすい。道に面した民家も歴史を感じさせるものが多い。商家のようなものだけではなく、農家のような佇まいのものも混在している。

 

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小田宿の中心部へ。江戸時期のドイツ人医師であるシーボルトやケンペルの日記にも記されたという「大楠樹」。奈良時代、僧行基がこの地にいた家族の情愛や孝行話に感動して、大楠に馬頭観音を彫ったという言い伝えがある。江戸時代に火災にあった影響で現在は観音を見ることはできないという。

 

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茶屋岩見屋の池園。説明板によれば、ここは江戸時代、鹿島藩主が参勤交代の際に利用する休憩地だったという。池園は伏流水の湧水を利用したもので、県下16の池園の中で最も古いとされている。しかし街道から覗いても池の存在すら分からない。道を戻り、脇道から塀越しにのぞくと少しだけ池が見えた。

壁の一部を桜の形くり抜いていた。木を切らずに塀を切る。こういうのが日本的感性なのだろう。

池園は残念だったが、気になったのが敷地内にあたカマボコ上の小屋。埋設下水道の鋼管として使われるコルゲートパイプでできている。

 

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明治中期に出来た関川家住宅。立面は大町編で訪ねた「土井家住宅」と同じだが、外壁の仕上げが漆喰と土壁で異なっている。仕上げの素材だけでずいぶん雰囲気が変わる。 

街道から外れたところにも大きな楠。その近くには武富善助さんの石像。どういう人かは分からなかった。お寺にあった禅僧・沢木興道の言葉。味わいのある字だ。2階に洋風窓がある住宅などに興味をひかれる。

 

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小田宿を通る上で避けては通れない佐賀を代表する名焼肉店 「かわの」。本当は極上佐賀牛を心ゆくまで堪能したいところだが、直前の連絡になってしまい満席で断念。代わりにふるさと納税で大人気の佐賀牛合挽きハンバーグを予約していた。冷凍されたハンバーグを受け取る。自宅に帰りつくことには良い具合に解凍されているだろう。ついでに調理法を教えてもらう。

      1. フライパンを火を付け、煙が上がってきたらガスレンジから外し、濡れタオルの上に置く
      2. 濡れタオルの上のフライパンにハンバーグを入れ焼き目をいれる
      3. フライパンを火に戻し蓋をした状態で弱火で5分焼く
      4. 逆の面も蓋をして弱火で5分

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横尾忠則が好きそうなY字路。狭い路地をバスが走っている。三角形の敷地に建つ商店が軍艦みたいで面白い。建物と下屋の作りがリズミカルだ。高台には落ち着いた雰囲気の住宅があった。ちょっと高級な雰囲気。

 

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青い看板が良い感じのサンドウィッチ&ケーキ屋さん。中を見るとリノベーションした建物であることが分かる。カフェスペース でひとやすみ。

 

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麦畑 を眺めながらチーズケーキとシトラスソーダ。当然アルコールはない。ねっとりチーズケーキは食べごたえあり。ソーダも清涼感があって疲れた体を癒やしてくれる。歴史ある町並みの中にこういう新しい息吹が生まれるのは大事なことだ。

もうちょっとゆっくりしたかったが日が暮れる前に桜並木までいかなくてはいけない。

 

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あぜ道を駅の裏山へ向かって歩く。ネギと風に揺れる麦。コントラストが美しい。あぜ道を行くと「スッポン捕獲禁止」の看板があった。稲を食い荒らすジャンボタニシを駆除するためにスッポンを放流しているとのこと。クリークを探しながら歩くがスッポンとは出会えなかった。残念。

まっすぐ行けば大丈夫かと思いきや、まさかの行き止まり。あぜ道を通るが、それも水路が邪魔をして、結局遠回りすることに。ちょっと落ち込んだが、そのおかげで飼育中の牛さんと出会うことができて、ちょっとほっこり。

なんだかんだと目的の山の近くへ。茅葺き屋根の家から山裾の道と合流する。

 

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タイルアートの富士山がある建物を通り過ぎて山道に入る。溜池のそばには小さな祠。池にせり出して祀られている。坂はだんだん急になっていく。ダイナミックなS字カーブを上ると、鹿島方面が見えてくる。霞んでいるが奥に多良岳山系が現れる。

 

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桜山公園に到着。満開にはちょっと早かったか。この桜並木は平成11年(1999)、108の個人団体が寄付して作られたという。500mの散策路には115本のソメイヨシノが植樹されている。

「イノシシ出没注意!」の看板。暗くなると危ないな。足早に先を急ぐ。散策路の途中には江北町のマスコット・ビッキーのイルミネーションが設置されていた。江北バイパスから見ていたが、結構大掛かりな仕掛けだったんだな。

路面は土を突き固めた三和土(たたき)のような素材でできていて足に優しい。桜の根が伸びたりして路面が割れている場所もあったが、簡単にメンテナンスできるのでモルタルやアスファルトにはしないでほしい。公園の門の先には梅林があった。駅のホームから見えた大きな身代わり観音を横目に駅前の通りに下りた。

 

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さて列車まで時間があるので、どっかで一杯と思い駅から離れた場所にあるラーメン屋まで行くがオープン前…。駅前の飲み屋街があった記憶があるのでそちらに向かうが歩行者通路になっていた。うーんどうしたものか…。と悩んでいたら路線バスがちょうど来たのでそれで帰る。今回は10920歩、約3.5km歩いた。一日合計は20239歩。計約15kmだった。

 

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家に帰って焼肉かわので買った佐賀牛ハンバーグを焼く。全6個のうち、2個分を使って料理したが、充分なボリューム。佐賀牛の上品な脂身が癖になりそう。これは我が家の定番に決定です!!

▼取材終了後、筆者と担当Mさんとの会話

担当M「ようやくペースが上がってきましたね」

筆者「気候も良いですし、季節感のあるものを探すのに苦労せず取材できています。週2ペースでなんとか行けそうです」

担当M「夏休みの宿題は最後にまとめてするタイプですか?」

筆者「えっ…。新学期になって放課後残されても終わらなかった苦い経験が」

担当M「…本当に気を抜かずにやってください」

 果たして3月末までに全20市町歩き終わるのか?次回も乞うご期待!?

その16 有田編 情景豊かな松浦鉄道沿線 ぬる燗とワインでほろ酔い

中年男子が佐賀県全20市町をぶらぶら歩く連載の15回目は、松浦鉄道沿線の風土が豊かな有田町西有田を歩きます

ルールは

      • 公共交通機関で現地まで移動
      • 歩く距離はだいたい5km
      • 2021年3月末までに全20市町を散歩する
      • 美味しいものをきちんと紹介する
      • お酒はほどほどなら大丈夫!
      • 基本はぶっつけ本番。面白いものに当たるまで歩くべし
      • 旬の風景を探そう

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JR有田駅から松浦鉄道に乗り換える。沿線は桜が満開。車窓を眺めるだけでもう花見気分だ。ディーゼルエンジンの音が心地よい。

蔵宿駅のホームは桜の名所。木造駅舎にぴったりだ。

 

 

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線路沿いから山手の道へ。入口には煉瓦倉庫がある。横長のプロポーションが美しい。

国見岳山腹に向かって里山を上る。湯川王冠って何を作ってるんだろう?(調べてみたら、元はガラス瓶の蓋=王冠を作っていたそうですが、今は金属加工全般を手掛けているそうです)

お城みたいな石垣がある民家。丸い石を積み上げた野面積みだ。

謎の看板? の通りに行くと、以前宿泊したことある「タイマーの宿」があった。

 

 

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オープンして、約3年になる1日1組限定の宿。電気を使わない暮らしと野菜中心の料理が体験できる。プロの料理人が泊まりに来ることも多いという。

 

 

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先日堪能した料理。野菜とは思えない複雑な味わい。しかもガスレンジを使わず薪だけで調理。これは是非体験してほしい。